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正朔ー舞踏 SEISAKU-BUTOH DANCE

舞踏馬鹿の独り言

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「帰ル」宣伝用文章

>>  人は苦境に追い込まれた時現実よりもその不安に苛まれ、自らその窓を塞ぎその魂を崩壊させていく事を何度も体験しました。しかし、これが集団となると、その枝葉は絡まり合い加速度的にその強度深さを増し、窓を開けようにも開けられず集団で奈落の底に落ちていく事になりかねません。3・11の震災、原発の問題の後、世界不況も絡み合った閉塞感。それぞれが自らの足で生きるという方向へ踏み出す事を強く提示しなければ崩壊への方向へ人々が穂先を向けかねないのではという危機感からこの作品を作りました。歴史を振り返り見れば、天災人災の繰り返しです。人の一生においても生老病死愛別離苦、平坦な日常の方など有り得ないでしょう。私の師、土方 巽は言いました「原爆、そんなもん毎日落ちているじゃないか」。命がこの世に置かれるという事は生死、聖邪、喜びと苦しみなど様々な相対立した要素の混濁した中に立たなければいけません。一つの極の側に立つ事など有り得ないし、そう思い込んだとしても、それは一面的な見方にしかすぎません。今回起きた事が特別な事では無く、生きるという事がそもそもどういう物なのかを極端に露呈された事件だと思っています。舞踏家の使命として舞台上において、この世という現実に体を開き自分達が存在しているその地点から生きるという誠実な一歩を歩む事により、ご覧頂いたお客様へ、より生きる事への共振がお伝えできればと願います。
>>  「帰ル」、何処へ、それは命が生まれでた所かもしれません、それは至るべき未来かもしれません、それは存在に根差したこの生きようとして一歩踏み出すこの瞬間かもしれません。帰ルべき所へ。人間はけして独りぼっちにはなれないんです。生きとし生ける者の命は全て祝福されているんです。生きとし生ける者達と共に、私達の命を支えてくれた今は亡き人達と共に、これから生まれでるであろう者達と共に、帰りましょう、生命の肯定へ。死や崩壊すら再生への始まりなんです。

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