舞踏馬鹿の独り言
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薄く開いた扉の外に、
すっかり降り積もる雪と化した子が
静かにたたずんでいる。
遠くで薄絹が裂けるような泣き声を隠し、
見つめ続けている事すら
知られてはいけない事のように潜んでいる。
振り返って欲しいんだろう、
抱きしめて欲しいんだろう、
抱きしめられても、
まるでいけない事をしてしまった者のように
静かに潜んでいる。
雪が体温で溶けるように
消えてしまう事を望んでいる。
あなたの存在は正しいんだよ、
天地に祝福されているんだよ、
いつも振り向けば
花のような笑顔でたたずんでいるけれど、
一人うつむくあなたの悲しい思いこそ
私は溶かして消してしまいたい、
この世の始めから、
そんな物は何も無かった事なんだと
全て消し去ってしまいたいんだと。
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